F1ドライバー

フォーミュラー・ニッポンの初代王者となったラルフは97年、F1の世界でデビューしました。
偶然と言ってしまえばそうですが、この世界にも類を見ないスーパー兄弟には、何か運命的なものを感じる。ラルフはちょうど、年の差と同じく兄から6年遅れてF1への門をくぐった。しかも所属するチームは兄がデビューした時と同じくジョーダンである。
トレードマークであるスネークが施されたジョーダンのマシン・能力は、ことのほか高い。マシンが悪いなどという言い訳はなしだ。そう、ラルフが単なる兄の七光りでF1デビューを果たしたのかどうかが見極められるレースだった。何より、このシーズンで確かな実績を残すことができなければ、潔く散ってしまうだけ…。

だが、そんな不安をよそにラルフは開幕戦で早くも、その才能の片鱗を見せつける。
彼はチームメイトのフィジケラよりもすべてのフリー走行で早いタイムを取ったばかりか、最初のセッションでは5番手のタイムさえ出したほどだった。だがラルフの獲得グリッドは、ビルヌーブから3秒7遅れの12位と、フリー走行までの好調な順位には全く及ばなかった。さらにレースではギヤボックの問題でわずか1周のデビュー戦となった。
続くブラジルGPでは決勝で一時は6位にまで上がりながらリタイア。しかもラルフの評価が下がらなかったのです。それはなぜなら優勝したビルヌーブに続くファストテストラップを叩き出していたのが理由だった。